VINTAGE SOUVENIR JACKET MUSEUM – “JAPAN MAP”

TEXT: テーラー東洋 企画総括・スカジャン研究家 松山達朗 (TATSURO MATSUYAMA)

ヴィンテージスカジャンミュージアム – 「ジャパンマップ」

 

Early 1950’s – Mid 1950’s Vintage souvenir Jacket
“LANDSCAPE (KIMONO CLOTH)” × “JAPAN MAP”

 

和装の帯などに使用する織物を、スーベニアジャケットのバリエーションとして起用した1950年代前期から中期の作品。この作品は桐生織の生地を用いたスーベニアジャケットで、生産された数も極めて少量で希少性が高い。群馬県桐生市は古くから織物産業が盛んな地として知られており、伝統工芸品である桐生織のような高級感溢れる織物は日本の伝統文化そのものである。運よくこのスカジャンを手に入れることが出来た米兵は感嘆の声を上げたに違いない。現代でもヴィンテージコレクターの憧れの的である。

 

リバーシブル面は朝鮮戦争を意味する38度線が大きく刺繍されたマップ柄。袖には一般的なものとは異なる独特な間隔でラインが切り替えられている。また北海道が描かれていない点も特徴的。西日本に多く地名が刺繍されているのは、当時それらの地域にある米軍基地内で販売されていたからであると推測できる。

 

FRONT


BACK

 



REVERSIBLE
 

 

上記の「復刻リクエスト」ボタンをクリックすると、このヴィンテージスカジャンの商品化のリクエストをTAILOR TOYO(テーラー東洋)へ直接送ることができます。お送りいただいたリクエストは随時集計し、今後の企画の参考とさせていただきます。ぜひご参加ください。