VINTAGE SOUVENIR JACKET MUSEUM – “WEEPING WILLOW & MAIKO”

TEXT: テーラー東洋 企画総括・スカジャン研究家 松山達朗 (TATSURO MATSUYAMA)

ヴィンテージスカジャンミュージアム – 「ウィーピングウィロー&舞妓」

 

Mid 1950’s – Late 1950’s Vintage Souvenir Jacket
“WEEPING WILLOW & MAIKO”

 

美しい枝垂れ柳とそれを眺める舞妓が魅力的な1950年代中期から後期にかけての作品。このジャケットは1950年代に流行したレーヨンギャバジンを使用しており、背中には当時基地のあった立川の地名が刺繍されている。日本特有の和服に身を包んだ舞妓はオリエンタルな柄として海外でも人気。地面が濡れているのは打ち水か夕立の跡であろうか。ここまで季節感のある絵柄は珍しい上に、刺繍も非常に繊細かつ立体的であり、神業とも言える職人技が見受けられる逸品である。このように文字が筆記体でなくブロック体で描かれたものは珍しい。

 

FRONT

 

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